2019.04.11
/ 最終更新日 : 2019.10.23
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ウルトラコラム工法
ウルトラコラム工法は、セメント系固化材スラリーを用いる機械攪拌式深層混合処理工法です。独自形状の十字共回り防止翼を有する掘削ヘッドを採用し、粘性土地盤などで問題となる土の共回り現象による攪拌不良を低減。また、施工直後にコラムの比抵抗をミキシングテスターで測定し、攪拌状況を確認する事で、高品質のコラムを築造できます。
ウルトラコラム工法の特長
① 独自の技術で攪拌効率アップ
新開発の十字型共回り防止翼の採用で攪拌作業を効率化しました。
② 確かな品質管理
ミキシングテスター(比抵抗測定器)で攪拌状況を確認し、サンプラーで対象土質のコラムの強度などを入念にチェックし、施工品質を高めます。
③ 多彩な改良形式を選択可能
新開発の十字型共回り防止翼の採用で攪拌作業を効率化しました。
④ 小規模建築物にも対応
戸建住宅をはじめ、3階以下の小規模建築物の柱状改良杭工事にも対応できます。
⑤ 様々な現場に対応
施工現場に合わせて、小型クローラー式やラクタークレーン式、建柱車、バックホウなどさまざまな施工機械を選択できます。
⑥ 幅広い土質に適応可能
攪拌効率が高いので、砂質土、粘性土、ローム、シラスなど、幅広い土質に対応できます。
⑦ コラム径Φ500~Φ1300mm
施工できるコラム径は、小規模建築物ではφ500mm~φ800mm、一般建築物ではφ500mm~φ1300mmです。
⑧ 低騒音・低振動
周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。
攪拌装置
先端に固化材の吐出口を設けた中空ロッド、攪拌翼、十字型共回り防止翼で構成されます。共回り防止翼「大」は、翼長が掘削径よりも長く、地盤から反力を得ることで土の共回りを防止します。また、共回り防止翼「小」は翼長が掘削翼よりも短く、貫入時の抵抗を抑えるとともに、粘性土地盤の攪拌・混合に効果を発揮します。
ウルトラコラム工法の仕様及び適用範囲
工法名 | ウルトラコラム工法 | |
適用建築物 | 小規模建築物 | 小規模建築物以外 |
コラム径 | φ400mm φ500mm φ600mm φ800mm | φ500mm〜φ1600mm ただし適用地盤がローム地盤の場合はφ1200mm、 しらす地盤の場合はφ1000mmを最大径とする |
最大改良長 | 12m ただしφ400mmの場合は4.5m、適用地盤がローム地盤及びしらす地盤の場合は10mとする | 15m ただし適用地盤がローム地盤、しらす地盤の場合は10mとする |
固化材配合量 | 300kg/㎥ | 250kg/㎥以上で配合試験による ( 砂質土の場合は150kg/㎥以上で配合試験による ) |
設計基準強度 | 900kN/㎡ ( 砂質土、しらす ) 800kN/㎡ ( 粘性土 ) 700kN/㎡ ( ローム ) | 500〜2000kN/㎡ 適用地盤がローム地盤の場合は1500kN/㎡を最大設計基準強度とする |
固化材 | 一般軟弱土用固化材 適用地盤がローム地盤の場合は一般軟弱土用固化材より高い固化性能を有するもの | 配合試験による |
地盤調査 | スウェーデン式サウンディング試験 | 標準貫入試験 |
改良形式 | 杭形式 ( 杭配置、接円配置およびラップ配置 ) ブロック形式、壁形式 | |
適用構造物 | 建築物、擁壁および工作物 | |
掘削ロッド数 | 単軸 | |
掘削攪拌機構 | 水平方向掘削攪拌機構 | |
共回り防止機構 | 共回り防止翼を十字に装備した本工法独自の防止機構 | |
掘削攪拌翼枚数 | 掘削翼含め6枚 | |
施工サイクル | 1サイクル施工 | |
施工速度 | 1.0m/分 以下 | |
羽切り回数 | 450回/m 以上 | |
適用地盤 | 砂質土、粘性土、ローム、しらす |