HiFB工法

HiFB(ハイエフビー)は、掘削撹拌装置により掘削液を注入しながら地盤を掘削撹拌し、所定深度まで泥土化させた掘削孔を造成します。支持層深度付近において、根固め液を注入して掘削孔底部に根固め球根を築造します。そして、掘削撹拌装置を引き上げながら杭周固定液を注入・撹拌して、ソイルセメント状の掘削孔を造成します。その後、杭を建て込み、掘削孔中に自沈、又は回転により埋設して所定深度に杭を設置する高支持力工法です。また、先端地盤は砂質地盤、礫質地盤に加えて粘土質地盤にも適用することができます。

HiFB工法の特長

① 大きな周面摩擦力

周面摩擦力係数はHBM工法同様、旧認定工法から砂質土層(β)で3.1倍、粘性土層(γ)で1.6倍にUPしています。

② 先端粘土質地盤への対応

先端地盤は砂質地盤、礫質地盤に加えて、粘土質地盤にも適用することができます。

③ 安価な設計

大きな周面摩擦力により、杭長が約30m以上の場合、本工法で対応可能となる場合があり、他の高支持力工法と比較して安価な設計が可能となります。

④ 特殊形状の杭を使用しない

基礎杭先端に特殊形状の杭を使用しないため、すべての種類の既製コンクリート杭を使用できます。

適用条件

杭先端地盤の種類砂質地盤、礫質地盤、粘土質地盤
杭径φ300mm~φ1200mm
最大施工深さ砂質地盤63m
礫質地盤66m
粘土質地盤69m

杭先端部形状及び杭組み合わせ

杭先端部標準形状:すべての種類の既製コンクリート杭を使用できます。

(単位 mm)

杭径掘削径球根径球根長
300400400900
3504504501050
4005505501200
4506006001350
5006506501500
6007507501800
7009009002100
800100010002400
900115011502700
1000125012503000
1100140014003300
1200150015003600